AWS (Amazon Web Services)で手軽に機密情報を管理できる”AWS Secrets Manager”。
クラウドを利用する上で課題になりやすい、パスワード・鍵情報などを安全に管理することができます。
今回は、AWS Secrets Mangerのサービス概要や機能、メリットを簡単にまとめてみました。
目次
AWS Secrets Mangerは、AWSが提供するフルマネージドのシークレット管理サービスです。
ここで言うシークレットとは、アプリケーションにおける認証情報やAPIキー、パスワードなどの機密情報を指します。
AWS Secrets Managerは、これらの機密情報を安全に保管することを可能にし、
必要なときにアプリケーションなどから利用できるようにすることを目的としています。
AWS Secrets Mangerは主に以下の機能を備えています。
AWS Secrets Managerは、AWSのセキュリティ関連のサービスであるAWS Certificate Manager・AWS Identity and Access Management (IAM)・Amazon GuardDuty・AWS Configなどと連携して、総合的なセキュリティソリューションを提供します。
また、PCI DSS、SOC 1/2/3、ISO 27001/27017/27018などの規制やコンプライアンス要件に適合しています。
AWS Secrets Managerは、ポリシーに基づくアクセス制御を提供しています。
これにより、必要なユーザーだけがシークレットにアクセスできるように制限することができます。
具体的には、AWS IAMのロールとポリシーを使用して、シークレットへのアクセスを管理することができます。
AWS Secrets ManagerはAWS CloudTrailと統合しており、シークレットの操作ログを収集して分析することができます。
これにより、不正な操作が行われた場合には、すぐに対応することができます。
AWS Secrets Managerはシークレットを安全に保管するために、シークレットをAES-256で暗号化し、KMS (Key Management Service)で管理された暗号鍵を使用して暗号化鍵を保護します。
暗号化されたシークレットを安全に保存するために、内部的には高可用性と耐久性のある分散型ストレージサービスであるAmazon S3に保存されます。
AWS Secrets Managerは、アプリケーションに必要な機密情報を取得するために、APIを使用してシークレットを取得することができます。
つまり、CLIやSDKを使用した操作も可能です。
これらを活用することにより、サードパーティからの利用も簡易に実現できます。
AWS LambdaやAmazon RDSなどのAWSサービスと統合することもでき、非常に便利です。
さらに、複数のアカウントやリージョンでのシークレットの共有もサポートしています。
これにより、組織全体でのシークレットの共有や、異なるAWSアカウント間でのシークレットの共有が簡単になります。
AWS Secrets Managerを使用することで、シークレットのローテーション(更新)を簡単にし、自動化することもできます。
シークレットのローテーションにより、シークレットの漏洩や不正使用を防止することができます。
手動でのローテーションに比べて、操作ミスやインシデントが発生するリスクを軽減できます。
AWS Secrets Managerは、また、複数のアカウントやリージョンでのシークレットの共有もサポートしています。
これにより、組織全体でのシークレットの共有や、異なるAWSアカウント間でのシークレットの共有が簡単になります。
いかがでしょうか。
今回は、AWS Secrets Managerというサービスの概要を簡単にまとめました。
このコラムでは紹介しきれなかった機能やメリットがたくさんあります。
ぜひ、実際に触って活用してみてください。