AWS (Amazon Web Services)環境へのファイル転送を考える上で、非常に便利である”AWS Transfer Family”。
クラウドを活用する上で課題になりやすい、ファイル転送を簡単に実現できるマネージドサービスです。
今回は、AWS Transfer Familyのサービス概要や機能、メリットを簡単にまとめてみました。
目次
AWS Transfer Familyは、AWSでホストされるファイル転送サービスの一連の製品です。
対象のプロトコルがSFTPだけでなくFTP・FTPSに対応したことで、旧名のTransfer for SFTPからTransfer Familyに変更されました。
ファイル転送用のサーバーを構築する必要がなく、マネージドサービスとして簡単に利用できるのは非常に大きなメリットです。
このサービスを使用することにより、セキュリティで保護されたファイル転送を簡単かつ迅速に行うことができます。
AWS Transfer Familyは主に以下の機能を備えています。
前述した通り、AWS Transfer FamilyはSFTP・FTP・FTPSのプロトコルに対応しています。
また、転送先としてもAmazon S3とAmazon EFSを選択することができます。
パブリックのエンドポイントを用いた通信はSFTPのみ対応しています。
AWS Transfer Familyは、データの転送において高いセキュリティを提供します。
各種プロトコルにおいて、すべてのデータ転送を暗号化することができます。
また、AWS Transfer Familyは、認証・アクセス制御・ログ出力を行うための機能があります。
ユーザーによって詳細にディレクトリごとの閲覧・操作権限を分けることや、
接続元のIPアドレスを絞ることも簡単にできます。
AWS Transfer Familyは、完全にマネージドのサービスであり、AWSが運営するインフラストラクチャー上で動作します。
そのため、ユーザーはサーバーの設定やメンテナンスなどの面倒なタスクを行う必要がありません。
また、グローバルなインフラストラクチャーを利用しており、高いスケーラビリティを提供します。
これにより、ユーザーは需要の増加に応じてシームレスにスケールアップできます。
いかがでしょうか。
今回は、AWS Transfer Familyというサービスの概要を簡単にまとめました。
このコラムでは紹介しきれなかった機能やメリットがたくさんあります。
ぜひ、実際に触って活用してみてください。